哀愁が封じ込まれた中古ワイシャツ 流れ流れて……

いきなり怪しい看板でびっくりされたかと思います。この場を借りて深く謝罪いたします。

今日はオススメの古着屋さんを紹介! 不敵な笑みを浮かべ、両手を広げる胡散臭いお兄さんの看板が目印です!

実はこの店、プノンペン市内だけで12店舗も展開する業界最大手。あちこちにあるので目にした方も多いのではないでしょうか? 覗いてみると、日本・韓国から届いた古着シャツがズラっと並んでいます。

商品を手にとってみましょう。「ユニクロ」「スーツカンパニー」「GAP」など、どこかで見たようなおなじみのタグがちらほら。

日本の服に関して言えば、日本のクリーニング屋さんがまとめて廃棄した服が、はるばるここまで流れてきたようです。価格は一枚4〜6ドル。

GAPとかA&Fとか、カンボジア人でも知ってるブランドだと、得意げに「8ダラー!」とか抜かしてきやがりますが、そんな値段ならロシアンマーケットで工場流れのB級品買ったほうが安いだろ。あっちは新品だし。

カンボジア人に全く知名度のない「ユニクロ」「スーツカンパニー」のシャツなら、吹っかけられることはありません。先日は「鎌倉シャツ」「ユナイテッド・アローズ」のシャツを発見。シレッとレジに出して、各5ドルで購入しました。

勿論、そんな掘り出し物がいつもある訳ではなく、基本、日本のリーマンがヨレるまで着た安ブランドのシャツがメインです。襟&袖の汚れ、シミなどの確認は忘れずに。ボタンが無ければ店員が適当に付けてくれます。本当にテキトーに。

プノンペンにお住まいの困窮日本人同志諸君。祖国リーマンの悲哀と哀愁と怨念のこもったシャツを着て、大いに頑張りましょう。
(文・本因坊)



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