カンボジア総選挙2013 : 暴走族ではありません。救国党軍団です。必死です!

カンボジアの最大野党・救国党のパレードに潜り込みました! うるさい! なんて言わないで! 彼ら必死なんです。

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プノンペンにお住まいの皆さん。最近うるさくないすか? まあ、許してやってください。彼ら必死なんです。

拙者、救国党のパレードがあると聞いて、選挙権も無いのに支持者のふりして走り回ってきました。

救国党と言えば皆さんご存知、カンボジアの最大野党です。日本で言えば民主党か。輝ける日本人起業家の皆さんがつるんでる人民党のお役人さんとは不倶戴天の仲。興味のない方がほとんどでしょう。でも、彼らにも彼らなりの大義名分が有るんです。

ほぼ毎日、市内でパレードを繰り広げる彼ら、拙者が潜入したのは午後4時からの夜間パレード。これにも選挙管理委員会への事前届出が必要で、ゲリラ的に行われているのではありません。この日も、やって来た選挙管理員のおっちゃんと何やら真剣に打ち合わせしておりました。

打ち合わせは主に行進ルート、通過時間の確認てな感じで、他政党のパレードとかち合わないよう、かなり入念にスケジュールを確認します。

パレード開始直前、どこからともなくぞろぞろと支援者が集結。若者が目立ちます。話を聞くと、大半が大学生や若手起業家でした。支持者は救国党ステッカーを鷲掴みにすると、思い思いの場所にペタペタ貼り付けます。

別の場所では救国党キャップを配ってました。驚くことにカンボジアでよく目にする浅かぶりは皆無。てことは、浅かぶり=人民党支持者かもしれません。

程なくしてパレード開始、一斉に走り出します。開始十分で凄まじい豪雨にみまわれますが、皆さん気にしません。お祭りのように大声を張り上げながら突き進みます。

一見、カオスな感じですが、パレードは政党スタッフによって綿密に管理され、まず先導班がルート上の交差点に先回り、交通整理します。続いてルートにそって集団を誘導、広報班は記録と諸々のサポート。いろいろ組織的です。

何叫んでるかわからないから不気味──という人も多いですが、「救国党に支持を!」「私達の政党番号は7番です!」「今こそ国を変える時です!」「勝つのはどの政党だ?私達だ!」──よく聞けば至って普通です。日本とあまり変わりません。

この日、軍団はステミンチェイで折り返し自由解散。拙者、近くにいた若い支持者にある質問をぶつけました

「あなたたちの党首、サム・ランシーは帰ってきたら逮捕されるんでしょ? どうしてこんな危なっかしい党を支持するの?」

彼は「党首のことは残念だけど、カンボジアにはもっと大きな問題がいっぱいあるんだ、今変えなければ。5年後では遅すぎるんだよ」

5年に一度の総選挙。小遣い欲しさに動員されたかと思いきや、意外と皆さん真剣でした。
(文・木村五兵衛)

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