インドシナ諸国で静かなブーム : ギラギラLED看板が熱い!
ここんとこ、街でよく見かけるギラギラLEDまみれの看板屋さん。興味が湧いたので起業家を装い、ガニ股で突入してみました。
カンボジアの広告といえば、一昔前は絵描きが書いた味のありすぎる立て看板ばかりでした。
なんとも言えない画風で私は大好きだったんですが、ここ5年間で絶滅寸前。かわって台頭してきたのがLED看板です。
話しは変わって10年以上前、プノンペンで小さなお店をはじめたとき、あこがれのネオン看板を作ったことがあります。幅4メートルほどで140ドルと、安いのか高いのかわからない値段でした。
お陰で香港の裏路地にあるような、怪しげなムードが醸し出せて個人的に満足だったのはいいとして、故障しやすく、ちょっとしたことですぐ割れてしまいます。案の定、一年持ちませんでした。
LED看板は耐久性があり、消費電力が少なく、昼間も目立つのが特長。ベトナムの大都市なんてLED看板だらけ。昼間でもギラギラ眩しく気持ち悪いほどです。
というわけで、プノンペンでもちらほら見かけるようになったLED看板。一体いくらするのか訊ねてみると「俺は職人だからわからない」という、ずっこけるような回答が。どうやら、値段は親方だけが知っているようです。
大体でいいから教えろ。というと、近くにあった幅1メートル弱の看板を指さし「これで200ドルくらい。うーん、もうちょっと安いかも……」と、自信なさげに答えてくれました。
電光掲示板は、PCと繋げて自由に文字を設定可能。もちろんカンボジア語もオーケー。起業家の皆さん、目立ちますよ!
(文・クーロン黒沢)