PP隣の昼ごはん : 地元おやじに混じって暗く雲呑麺をすすろう | SUN HENG
台湾街(勝手に命名)の玄関を守る不思議ローカル食堂。なんの特徴もない店ですが……
カンプチアクラオム通りの中華系ホテル密集ゾーン。路地を入ると普通に檳榔が売っていたりする謎エリアですが、このミステリー・ゾーンの玄関先に、一軒のローカル食堂があります。
店主は中国系カンボジア人。店先にはいつもコーヒーひとつで二時間、三時間粘る強者の暇人おやじが数組、陣取っています。
外国人の多いエリアだからか、ローカル食堂にしては珍しくきちんとした写真付きのメニューがあり、言葉が分からなくてもオーダー簡単。メニューの表紙には、いつもテレビの前でダラリとしている主人が、上から下までコックの衣装でキメている写真が印刷されています。
私のお勧めはお粥、雲呑麺、かたやきそば。肉まんも甘ったるい地元味とは若干異なり、まあまあ美味しいです。
どの料理も、中華料理を激しく意識しつつ、ローカルに限りなく同化した微妙な味付け。値段も一品8千リエルから1万リエルと微妙。量も腹八分目で微妙。店員の女の子も若くて愛想はいいけど顔は微妙。といった感じで、何もかも微妙なのですが、だらりとしたゆるゆるの雰囲気が好きで、よく通っていました。
でも最近、流石に四種類のローテーションに飽きてご無沙汰です。明日、久しぶりに行ってみるか!
(文・クーロン黒沢)
SUN HENG II
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