フードビジネス最前線 : プノンペン・ベーカリー戦国時代の幕開け

韓国系の巨大ベーカリーチェーンがプノンペン支配に向け着々と動き出している。いよいよパン屋戦国時代の到来か?

ここ数年、ベトナムで急激に店舗を増やし続ける韓国系ベーカリー “TOUS les JOURS” が、いよいよプノンペン支店をオープン!

現在、すでにモニヴォン通り店、シハヌーク通り店が確保されており、内装工事が着々と進行中。公式サイトでは「10月オープン」とのことですが、工事が予定通り進まないのはこの国の常識なので、正式オープンは年末頃では? と予測されています。

“TOUS les JOURS” は、フランス系かと思いきや、韓国最大の食品会社「希傑グループ」の洋菓子&ベーカリーブランドです。ローカルパートナーはT&Cコーヒー(カフェ)、BBワールド(ハンバーガー)、ピザワールドなどをチェーン展開するカンボジアの大手外食企業CBM社。カフェ、ハンバーガー、ピザ業界の次は、パン業界を分捕りに来ましたか……。

実は私、ベトナム在住時はこのお店を頻繁に利用していました。素焼きレンガをベースにしたお洒落な店構え、韓流ドラマのロケ地に使えそうな店内。味はローカル系のベーカリーと比べ、頭一つ二つ抜けており、価格もひとつ0.5〜1.5ドルとお手頃。購入したパンを併設のカフェでゆっくり食すことも可能。正直、日本のベーカリーと比べても遜色ないレベルです。

ここカンボジアでどの程度味を再現できるか? 価格は? 詳細は不明ですが、安さだけが取り柄のローカルベーカリー、あまり美味しくないパンやらケーキを3ドルだの4ドルだの、びっくりするような価格で売っている、既存の小洒落たカフェチェーンにとっては死活問題かもしれません。これからプノンペンでオシャレなカフェを作ろうと計画中の皆さん、充分リサーチしてから始めましょうね!
(文・本因坊)

TOUS les JOURS モニヴォン通り店予定地

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TOUS les JOURS シハヌーク通り店予定地

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“フードビジネス最前線 : プノンペン・ベーカリー戦国時代の幕開け” への1件のコメント

  1. 焼きたてのフランスパンが1000リエル(20円)のカンボジア。http://t.co/WuEUfH6V @kurosawa6502 フードビジネス最前線 : カンボジア・ベーカリー戦国時代の幕開け http://t.co/8fNNiJYj

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