カンボジアがポルノ問題で3G携帯を禁止?

カンボジア産のアイコラ写真 : 携帯アクセサリーショップで採取

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元記事
ロイター通信
スラッシュドット・ジャパン

本当かどうか知らないが、フン・セン首相がカミさんや友人からの苦情を受けて、3G携帯を禁止したそうな……。まあ、過去にも「カラオケ禁止」「プノンペンでのカジノ営業禁止」など、色々禁止したのはいいが、全て半年も待たず前よりひどい状況になっているので、今回も同じような経過をたどると予測します。

唯一、数年前に首相のカミさんからの苦情から、台湾系衛星チャンネルのケーブル配信にスクランブル(というか、エロ番組のときだけ放送遮断)のかかったことがありましたが、これだけは今も遮断中。たまに、遮断し忘れて日本人AV女優のオッパイが映ったりするものの……。

今回の禁止令は、携帯を使ったポルノが氾濫している現状を危惧してのことで──確かにポルノは氾濫しており、町中いたる所に机とパソコンひとつ置いて商売している──↓ ──この手のお店に携帯を持参すると、好きなだけエロ画像やエロ動画を入れてもらうことができる。価格は30円とか40円とか、そんなものだ……。

ネタのほとんどは中国やタイからひっぱってきたものだが、中にはローカルが作ったとおぼしき、微笑ましいアイコラ画像(冒頭参照)などもあり、それだけなら笑い話で済むものの、携帯の性能が上がったせいもあって、2メガピクセルの高機能カメラで撮影したハメ撮りなども流出するようになった。

プノンペンは狭い町なので、モデルの女性はマニアの間ですぐに身元が特定され、噂話のタネになる。

また、携帯のひったくりが非常に多い土地柄でもあり、自分でデータを流出させる気があろうとなかろうと、不用心な人が個人的にハメ撮った映像・動画満載の携帯をひったくられ、抜き取られた中味のデータが個人交換ルートを経由して、数日後には市場に流通。ああ、あの有名歌手がこんなところでこんなことを ──といった状況が頻発している。

もひとつ、セキュリティ意識など皆無なので、携帯を担保に入れて借金する際(この国では一般的)、データを消さずに携帯を渡し、カネの貸し主が本体メモリーに入ったデータをパクるというケースもある。

というわけで、首相は「社会のモラルを改善できるまで、10年以上待ってもいい」と言っておられるようだが、このぶんでは3G解禁まで数千年待たなければいけないかも。

どうでもいいけどひとつ気になったのが、ITMedia記事の最後にあった「同国初の3G携帯ネットワークは今年立ち上げられたが、3G携帯を購入する余裕のある人はほとんどいない」という記載。

たまに、日本の安い携帯(ローミング)をこっちに持ってきて、自慢気に見せびらかしているバックハッカーとかおっさんを見ることがあるけど、かなり痛々しい光景です。

カンボジア人は見栄命。貯金が15ドルしか無い貧乏人でも、家を担保に1000ドルクラスの携帯を買ってしまうお国柄。特にプノンペンはこの傾向が顕著で、その辺の上半身裸のおやじがボロキレみたいなズボンのポケットにXDAIIsiを忍ばせていたり、時々パシリで使ってるガキがソニエリの こんな携帯 をさりげなく持ち歩いていたり、ブスな売春婦すら私より高い携帯を使ってる……。

ついでに先週、知り合いの普段からカネに困ってピーピーしている現地人が、携帯を担保に来月まで200ドル貸してくれと言ってきた。渡されたのはこれ。金持ちなんだか貧乏なんだか理解に苦しむ今日このごろです。
(文・クーロン黒沢)



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