シハヌークビルも忘れないで : 豊かなる大自然は次々と……
CBREのニュースレターから、夢のような話をよりぬきでお伝えします。夢を見るのはいいことだ!
2008〜2009年の世界経済危機の影響で減っていた観光客数が、ここ数年で劇的に増加。観光省はカンボジアの観光を多様化するため、新たな観光地として沿岸地域の開発を奨励しています。
シハヌークビルを訪れる観光客のうち八割はカンボジア人ですが、シェムリアップからの直行チャーター便が開通したことで、同地を訪れる外国人旅行者は2012年の第一四半期で51%増加。
また、8月6日より、シハヌークビルとタイのサムイ島を、定期クルーズ船「オーシャンドリーム」が結んでいます。中国・タイの投資で運行される豪華クルーズ船は、9つのデッキとクラブ、スイミングプール、カジノ、映画館、ショッピングギャラリー、インターネット接続設備などを揃え、3泊4日のクルーズ料金は11,000バーツ。
海外からの訪問者が増え続けるなか、ウェスタンスタイルのホテルやリゾート宿泊施設の需要が増えています。リニューアルされたインディペンデンスホテルは55-60%。シハヌークビル初の五つ星ホテル、ソカビーチホテル&リゾートは70%の年間稼働率を保っています。
シハヌークビルとその周辺地域では、既に幾つかの大規模開発プロジェクトが動いています。KPIG社が開発中のモラコット島は、シハヌークビル市と同島をつなぐ橋が開通し、現在はリゾートやインフラ構築のための投資を求めています。
シハヌークビルから船で二時間の沖合に浮かぶ「ロン島」を99年リースすることになったロイヤルグループは、この島に空港建設を計画中。
中でも注目されているのは、5.8億ドルをかけて建設されるカジノホテル、リゾート、住宅、レジャー、ショッピングセンターの総合施設、中国海南ロイチン開発の「シハヌークビル-海南シティ」です。
10年後、カンボジア全土がさびれたリゾートと化さないよう、祈るばかりです。合掌
(よりぬき・クーロン黒沢)
Cambodia – Islands – Koh Rong – Royal Group
Morakot Island Bridge in SihanoukVille, Cambodia