プノンペン怪奇スポット : ゴーストハウスは超怖かった!
ナーガカジノ向かいの遊園地「ドリームランド」。ここに東洋一のお化け屋敷があると耳にした我々取材班、早速行ってきました……。
ドリームランド裏門の入場ゲート脇にたたずむ、落書きだらけの不気味な建物。噂のゴーストハウスです! 入場料は2ドル。早速入ってみましょう。
入り際に係員から禁止事項が告げられます。言葉が分からなければわかったふりをしておきましょう。こんな蒸し暑いお化け屋敷は初めて。真昼間なので本当に暑い。これはこれで新鮮かも……。
入った瞬間真っ暗け。しょっぱな、ぬめっと立ち尽くす白装束の女。ベッドに横たわる血まみれの患者を金ノコで切断中のドクター。恐怖度は控えめ、無反応では気の毒なので、ちょっと驚いたふりをしてみました。でもこれ、人形ではなく全部ホンモノの人間です。
噂ほどじゃないな──と油断する取材班。と、知らず知らず、お化けの動きが激しくなってきました。柵越しに飛びかかってくる小人集団。半端ない躍動感は現代舞踊としても一見の価値あり! 狭い迷路を追いかけてくる貞子。カンボジア人とわかっていても怖い。壁の中から飛び出す手!
「どこいくのぉ〜。おらも連れてってくでぇ〜」
恨みがましいうめき声。迫真の演技。何喋ってるのか分かってしまう自分がちょっと悲しい。
それはさておき、次から次に現れるお化けの群れ。人形の類は一切なし、なんつーか、とってもリッチな気分です。ラスト、お化け軍団の徘徊する大部屋を走り抜けなければなりませんが、鋤をコンクリの床に叩きつけ火花を散らせる演出など、恐怖を忘れ感心してしまうほどでした。子供達はトラウマ確実でしょう。
以上、あんまりにも感激したので、経営者を直撃しました。
お化け屋敷の主・ヒエンさん(33)は日本留学組のインテリ。休学中にヨーロッパで一年間働いた経験もある国際派です。ドリームランドのオペレーションマネージャーをしていたとき、偶然知り合った日本人と共同でお化け屋敷を企画。場所だけ借りて、自力で建物を建てたそうです。
留学中に見聞した世界のお化け屋敷を参考に、カンボジアならではの強み(人件費が安い)を生かし、40名を越えるお化けを雇用。障害者雇用にも力を入れており、小人だけで15人体制。お化けの衣装も全て自社開発だそうです。ミシン係の女性、この国の数少ないイベント衣装デザイナーとして、一生食いっぱぐれる心配はないでしょう。
これまで、カンボジアにも多くのお化け屋敷があったものの、設備投資に金をかけすぎ軒並み倒産。ヒエンさんは設備よりも人と演出に力を入れるマネージメントで、平日数百人、土日は千人を越える入場者を受け入れる人気アトラクションに育て上げました。今や行列整理と割り込み対処が悩みの種だそうです。
今後は第二、第三のゴーストハウスをカンボジア全土にオープンさせたいとのこと。お化け屋敷の開業支援もするそうなので、怪奇マニアの投資家は要チェックですね!
(取材・クーロン黒沢:本因坊)
クロマーマガジン26号にも、本サイト記者がゴーストハウスの怪奇レビューを寄稿してます!
GHOST HOUSE
ドリームランドゲート隣
平日14:00 – 22:00
土日14:00 – 23:30
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え..いいですけど恐そう… RT: @tm_tommy: 気になる!!竜さん、行きませんか~? RT @dolby_ab: ヤバイw RT @kurosawa6502: プノンペン怪奇スポット : ゴーストハウスは超怖かった! http://t.co/yjuKn5vi
ヤバイw RT @kurosawa6502: プノンペン怪奇スポット : ゴーストハウスは超怖かった! http://t.co/yjuKn5vi