新参入のLCC : スクートエアでプノンペンまで行ってみました!
シンガポール航空傘下のLCC “スクート”。乗り換え多くて大変そうですが、試しに乗ってみましたよ!
生まれたばかりでまだあまり知られていないLCC “スクート航空”。出発三日前にふと乗ってみたくなり、成田→シンガポール便(台北経由)を予約しました。
お値段は片道17000円。シンガポール→プノンペン便は、同じくシンガポール航空傘下の激安航空・タイガーエアで片道8000円。このほか、座席指定料だの荷物料金だの空港税でプラス1万円弱。直前だからこんなもんか。という微妙な合計金額でした。
予約のさい、寝ぼけて出発日を間違えるという小さなミスを犯した私は、しょっぱなからカスタマーセンターに電話。「変な日本語でコミュニケーション不能」という噂に身構えましたが、悲しいことに噂通り。応答時の機械アナウンスからして全身全霊で耳を傾けないと何言ってるのか意味不明です。でも、最終的には一応何とかなりました。
スクート航空は成田空港の第二ターミナルから出発。やけにキビキビした体育会系の係員。機内持ち込み荷物の重量チェックはエアアジア以上に厳しいようです。
飛行機は予定通り午前11時に離陸。
シートピッチはエアアジア以上に広く、普通の航空会社と全く変わりません。エアアジアに慣れた私には異常な快適度。
LCCだけに、機内サービスが全て有料なのば先刻承知の助ですが、機内販売の飲み物や食べ物が全品マレーシア価格のエアアジアと比べ、文字通りのシンガポール・プライスで、やけに高く感じる! それでウマイなら我慢もしますが、エアアジアの機内食をウマイと感じる私が残すレベルなので、はっきり申し上げて相当まずいです。何とかならないもんでしょうか?
そんなことに思いを馳せていると、いつの間にか台北到着。二時間の乗り継ぎタイム。台北空港には普通に給湯器があって、魔法瓶を持った中国人が行列していました。で、台北→シンガポールの所要時間は約6時間。なんだかんだでチャンギ空港に着いたのは午後8時過ぎ。辺りは真っ暗でした。
プノンペン行きのタイガーエアは翌朝7時発。つまり、チェックインまで9時間もあるわけです。
さてどうしようか……。よせばいいのに私、空港内でメシ食ったりネットしたり、4時間近くもだらだら右往左往していました。ハッと我に返るとすでに午後11時を過ぎてます。
空港直結の地下鉄は終電が去った後で、タクシーは午前0時を過ぎると深夜料金で五割増しとのこと。ホテルを取るのもバカバカしい時刻だし、わざわざLCCで来て乗り継ぎ待ちにホテル泊まるのも損した気分になります。
ならどうすんべ。というわけで、一時間おきにコーヒーを注文しながらマクドナルドでじっとり粘りました。この店は無料WiFiのカバーエリアギリギリの場所にあるらしく、頻繁に接続が切れます。電源もないので私のスマホは餓死寸前。出発ロビーのスタバには電源があるけど、そっちはもう夜明かし難民の群れに一席残らず占領されておりました。
そんなこんなで喫煙所とマクドナルドを数十往復。頬がこけてきた頃に夜が明け、朝5時頃にタイガーエアのチェックイン。 シートピッチは限界ギリギリにピッチピチでしたが、特にトラブルもなくプノンペンへ──。
結論。シンガポール滞在時の暇つぶしがうまくいけばアリですが、私のようにしくじると潰しのきかない旅となります。シンガポールは何かと金のかかる場所。乗り継ぎで無駄遣いすると、普通の飛行機使うのと料金的にあまり変わらず切なくなりますね。予定はしっかり立てていきましょう。
(文・クーロン黒沢)
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