プノンペン市内で何の変哲もない修理工場を営むおっさん・ニエンさん。そんな彼はごく一部で超・有名人。
詳細は上のムービーを見て頂くとして、彼の趣味はオリジナルカー作り。冒頭の動画を見るまで私も知らなかったが、デザインは18歳の娘が担当しているんだとか。思わず胸が熱くなる感動の映像、必見だ!
そんなわけで、彼の作った初めての自作車「アンコール」は当ブログでも過去に紹介済み(紹介したのは2004年発表の第二作目ですが)。
ところがつい先日、地元の情報通から「ついに最新のアンコール3が完成したらしい」とのタレコミが! でもってそのパート3が結構すごいらしく、話を聞いて我慢できなくなった私はニエンさんのガレージを電撃訪問。ハンモックで昼寝中のニエンさんを叩き起こし、強引に取材させて頂いた。
で、寝起きで機嫌の悪かったニエンさんも私の大げさな感激ぶりを見て次第に気を良くし、取材はまずまず成功裏に終了。その顛末を先月号のPC GIGAで紹介したわけですが、載せきれない写真が勿体ないのでコチラでひっそり公開致します。

“アンコール3″の運転席で微笑むニエン氏。氏の修理工場の片隅にて……。

2シーターのカブリオレ。

コックピットは木目調。シフトレバーにゴルフボール

ボンネットを開けたところ。エンジンは後ろにあります。

何処からか調達した謎のエンジン搭載。

フロント部。ニエム氏の事務所は高床式だ!

イグニッションキー(カード式)を入れたところ。ネオン電飾が光りまくる!

と、メーター類が浮かび上がりました。メーター右横に何故かアンコールワット出現。

今度はメーター左横。”スタートエンジン” 英語・クメール語二カ国語表記で電飾が光ります。

中央のスロットにケータイを刺すと車内にmp3が流れます。むろん、電飾の動きも同期しちゃいます。

ニエンさん、取材そっちのけでノリノリのカンボジアン演歌を流します。

てなわけで、お疲れ様でした。
ちなみにこの車、ドアノブがついてません。PC-GIGAのコラムにも書いたけど、センサー内蔵で手をパチンと叩いたりすると自動的にドアが開くようです……。「ようです」とあやふやなのは、このへんの仕掛けがニエムさんの企業秘密みたいで、詳細を教えてくれなかったから。それでもサービス精神旺盛な氏は、指を鳴らしたりケツを叩いたりしてドアを開閉しまくってくれました。
(文・クーロン黒沢)
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これ、先日NHKでやってたよ。クーロンさんが売りこんだんですか?スゲー
売り込んでないです!