南アフリカW杯サポーターに耳より情報：生きて帰れ

危険…「でも楽しみ」サポーター続々南ア入り

Ｗ杯南アフリカ大会で日本初戦のカメルーン戦を前に、12日朝、ヨハネスブルク国際空港に日本人サポーターらが続々と到着した。

東京都練馬区の会社員永野靖さん(43)は、妻(41)と長女(6)との一家3人でカメルーン戦とオランダ戦を見に来た。前回ドイツ大会も一家で現地観戦を楽しんだが、今回は親になかなか南ア行きを伝えられなかったという。

「出発前日に告げると『あんな危ない国に行くなんて』と強く反対された。でも毎回楽しみにしているので……」と永野さん。

同中央区、会社役員吉原利彦さん(47)は、フランス大会からすべてのW杯に足を運んでいる。
「これまでで一番厳しい戦いになると思うが、もし初戦で勝てれば期待できるかも」と笑顔を見せた──

＊この５年間で犯罪に巻き込まれた市民の割合が６割強！企業は郊外へ逃げ、オフィス街はゴーストタウン。廃墟と化した高層ビルはホームレスのたまり場。

＊スラムで新年を祝う人々がビルの窓から家具を放り投げ、銃を乱射（46人が負傷）

＊外国人の犯罪シンジケートが少なくとも230以上存在。

＊中央駅付近は通行人のほとんどが犯罪者。不用意に歩けば二度、三度襲われてしまうことも。

＊刑務所は定員の６倍で満員御礼

＊悪魔教や黒魔術に関わる殺人が急増中。年間数十名の死者が儀式殺人の被害者。警察のオカルト専門部隊が統廃合を受け、オカルト事件への対応が遅くなったという非難の声も。一部の警官は本気で魔法を恐れている。

＊殉職する警官の数が世界トップレベル。警察署が襲撃されることもしばしば。

＊南ア警察ホームページの防犯講座には「茂みには強盗が隠れているので近づかないように」という一節がある。

＊夜間の運転は信号無視が基本（停まると襲われる）。みだりにスピードを緩めるとタイヤを撃たれることも。現地日本人学校の年間行事に「バスジャック訓練」がある。

＊年間レイプ件数が５万件以上（通報のあったケースのみ）。被害者は87歳の老婆から0歳児まで。毎年800名以上の子供が行方不明になり、成人の25％がHIV感染者——。

＊「処女と交わるとエイズが治る」という迷信が信じられている。南ア大学が某一流自動車工場の従業員４９８人にアンケートをとったところ、約10％がこの迷信を信じ込んでいた。

＊HIV感染者をレイプした容疑で、政府のエイズ対策責任者だった前副大統領のズマ氏が告発される。のちに「合意のセックスだった」と無罪判決が下るも、相手が感染者なのを百も承知で生ハメした前副大統領（政府のエイズ対策責任者）の突撃精神に、話題集中。(ズマ氏はこの後大統領に……)

◆参考資料: 2004年のヨハネスブルグ市・犯罪統計
殺人　７２９件
過失殺人　３８４件
殺人未遂　１４０６件
レイプ　１５０６件
傷害・重傷害　２１５２３件
誘拐　４７１件
強盗傷害・強盗　２５９３６件（カージャック２６３４件）
放火　２３６件
侵入窃盗　１９４３２件
車両窃盗 　１２２００件
その他の窃盗　４６２８５件
詐欺・商業犯罪　８９８２件

出典元 : Institute for Security Studies　https://www.iss.co.za/

シャッターを下ろした宝石店の真ん前で、薄気味悪い３人組の男に行く手を阻まれ、身長２メートル近いリーダー格に胸ぐらを掴まれた。

３人組のサブリーダー、両頬に火傷の跡がある男が、早口で「マニー、マニィィ！」とつぶやき、隠し持っていたチェーンを振り回す。落ちくぼんだ目をしたもうひとりの男は大汗をかき、なぜか歯を食いしばったまま小刻みに震えっぱなし。おおかたヤクが切れて、イラついているのだろう。絶望的な状況だ。

３人組の背後では、数名の通行人がこちらの様子を横目でチラチラ盗み見ながら、足早にその場から立ち去ろうとしている。さあ、どうする！　正解は？　この本に書いてあるよ！
(文・クーロン黒沢)