警告! 夜のガソリンスタンドはDQNの溜まり場
公共交通機関がなく、バイクや車での移動が主体のプノンペン。ガソリンスタンドでの処世術を学んで損はありません。
プノンペンには至る所にガソリンスタンドがあります。メジャーどころはカルテックス(CALTEX)、トタル(TOTAL)、テラ(TELA・地元系)、ソキメックス(SOKIMEX・地元系)など。セルフ制のスタンドはまだありません。
給油は簡単。タマダー:レギュラーもしくはスーパー:ハイオクを選び、何リッター入れるかを店員に伝えます。オクタン価はタイと同じくタマダーが91,スーパーは95。こちら によると、日本の基準でハイオクというのはオクタン価96以上が条件だそうで、日本ではどちらもレギュラー扱いの品質となります。
参考までに「満タン」はカンボジア語で「ペン(ニュ)」(ニュはほとんど発音しない)と言います。覚えておきましょう。
地場系のスタンドでは給油量に応じ、缶ジュースやお菓子などのおまけをくれます。大手チェーンは福引券をくれますが、自分的にはジュースの方が嬉しいですね。
大きめのガソリンスタンドにはコンビニが併設されており、ATMも利用可能。携帯のプリペイドカードも手に入ります。また、僅かながらもテーブルとイスがあり、買ったものをその場で飲み食いすることもできます。
昼間は学生風の若者に混じって、携帯を見つめ涙を流す幸薄そうな女、ビール片手に遠くを眺めるリーマンなど、風情のある人々の姿も確認できますが、日本と同じく、夜更けになると不良少年少女の社交場に早変わり。奇声を発しながら酒盛りするDQN集団もよく見かけます。虎狼の群れに飛び込まないよう要注意です。
スタンドのない道端でガス欠になっても慌ててはいけません。落ち着いて、周りをキョロキョロ見回してみると──。道端に古びたガラスボトルが並べてありませんか? これ、小売のガソリンです。非常時はありがたいものですが「混ぜ物入り」との噂もあるので、緊急用と認識したほうがいいかも。
(文・クーロン黒沢)