シネコンで映画を見てカンボジアをしばし忘れて

カンボジアでもたまには映画なんていかがかな？ クメール語字幕(読めないけど)もあって快適ですよ！

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拙者、先日親しいカメラ店を冷やかしておりますと、ウザがられたのか映画のタダ券をもらいました。映画なんて久しく見てないけど、タダならいいかってんで行ったきました映画館。

場所はオリンピックスタジアム脇のシティーモール最上階にあるレジェンドシネマ。

参考までに、カンボジアで正式なライセンスをとって洋画を流しているのは、こちらのレジェンドシネマとソリヤモールのシネプレックスだけです。

チケット売り場の周りは、おしゃれして気合いの入ったクマエの若者と、在住外国人の映画ファンで大変混雑しておりました。なんとなく漂うハイソな香り。わずか2秒間ですが、カンボジアにいることを忘れました。

ですが、振り返るとガラの悪そうな中華系のババアが地べたにあぐらかいて座ってました。そうだ、やっぱりここはカンボジアだった！ 至極残念。

さて、チケットブースにタダ券を出すと、しょっぱなから「こんなもの見たことない！」「買わないなら出てけ！」レベルの反応でしたが、こちらが怒り返すと渋々上役に確認。しばらくして戻ってきた売り子は拙者に平謝り。

まあ、謝ってくれるだけ進化したと思いましょう。どうやら私のタダ券。かなりのレアアイテムのようです。前述のやりとりでかなり熱くなっていた私も、中々聞けないガチクマエの本気「ソムトー(ごめんなさい)」が久々に聞けて軽く感動。

続いて、適当に映画と席を決めます。モニター上の空席を見て好きな場所を伝えればオーケー。語学力は必要ありません。座席番号はレシートに記載されています。

中に入ったら、選んだ映画が上映されるホールに進み、誘導員にチケットを見せれば席まで案内してくれます。シートは大きめ、クッションも効いて足元も広々。肘掛けにドリンクホルダーも装備で想像よりかなり快適。

傍若無人なクマエもこういう場所では大人しくなるのか、上映中、大音量で電話が鳴り響いたり、下品な叫び声を聞くことはありませんでした。ちょっとびっくり。もしかして、皆さんハイソクマエなのかな。

映画は基本的にオリジナル音声。カンボジア語の字幕が入ります。テレビで聞き飽きたクマエ声優のだみ声、キンキン声コンビが吹き替えしてたらどうしようかと心配してましたが、ホッとひと安心。

料金は2D映画で大人2ドル、飛び出す3D映画は大人3ドル。その他、カップル料金やファミリー料金もあり、さらに曜日や時間帯でプロモーションがあります。そう、こんな涼しくてキレイな場所で映画見て、たったの2ドルですからね。ざわついたカフェでぼんやりするより、快適かつ文化的かもしれませんよ。
(文・木村五兵衛)

LEGEND CINEMA

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