ミャンマーで食べるいまひとつな日本食

s-0064前日買ったチケットでドンムアン空港へ、そして、朝一番の飛行機でミャンマーの首都・ヤンゴンへ向かう。

ミャンマー航空とタイ航空が700バーツしか違わなかったので、あえてタイ航空にしてみました。スチュワーデスは某航空会社のように攻撃的ではない。客が少ないからか笑顔もちらほら。

ゲームボーイで大貧民やっている間に着陸。噂通り、15年前の都バスが飛行機に横づけされる。続いてイミグレーション。ミャンマーのイミグレはなぜか全員女だ。サービスのつもりだろうか? そして、スタンプ押されたあとは有名な強制両替。300ドルと思っていたが、いつのまにか200ドルになったんですね。で、200ドル分の紙屑と交換してもらった。

空港からホテルまではエアポートタクシーで4ドル。なぜか中古のハイエースに客は僕一人で、ずいぶん離れた市内へと向かう。曇り空だが結構な湿度で蒸し暑い。でもエアコンはかけない。よく観察すると道行く車はすべて窓全開で走っている。ひょっとしてエアコンのガスが手に入らないのだろうか?

宿泊したのは中心部から少し歩いたところにある某中級ホテル。ボーイはチップが欲しいと顔に書いてある男で、あれこれわざとらしく面倒見てくれるのだが、こっちは細かいカネがないのでモジモジされても渡せない。無視するのに一苦労で、奴が帰ったあとドーッと疲れが出て寝てしまい、起きたら土砂降りだった‥‥。

部屋の冷蔵庫をあけると、ミネラルウォーターはともかく、コーラとリポビタンD、ゲータレードが入っていた。しかしよく見ると全部ミャンマー製のもどき商品だった。とくにスポーツ飲料と栄養ドリンクには製造年月日が記載されておらず、死ぬほど喉がかわいていたが薄気味悪くて飲めなかった。そういえば駅前の映画館でなぜかいまさら「ダブル・チーム」を上映していた。けっこう客が入ってた。

s-0065ミャンマーはタイやカンボジアと違い、街にはネパールやバングラデシュで匂ったような香りが漂い、飯もインド方面から悪い影響を受けているような気がする。

昨晩本当に色々なことがあり、いやけがさしたのでタイに帰りたいのですが、まだ200ドル分の紙屑をほとんど使ってない。普通、ガラクタでもなんでも、欲しいものは結構見つかるんだけど、昨日から今日までに購入したものと言ったら、路上で売っていたソニーの剃刀だけ。欲しいものが無い‥‥。

さて、ミャンマーで評判が悪いものといえば飯だが、道端のパン屋で売っているようなパンは決してうまそうではない。でも、鶏肉の入ったカレー風味のご飯(チキンブリヤニ)とか、それなりにうまそう。ただ、路上でみんなが食ってる油ギトギトの焼き鳥(のようなもの)とか、惣菜屋に並んでいるモヒンガー(食い物の名前じゃないよなあ)など、つまりはあまり食べたくないので、日本食レストランに足をのばしてみた。

昨日行った「一番館」はおかみと従業員との間が緊張していて気疲れしたので、今日は24時間営業という現地風日本食レストラン「味処どんぶり屋」へ。飯時なのに客は皆無‥‥。店員は沢山いるが、沢山の手持ちぶさたな店員に見つめられながら食う飯は厳しい。とくにそれが水気のまったく無い刺身定食だったり、日本風に炊こうとして失敗してネトネトになった米だったりすると尚更だ。
(文・クーロン黒沢)



コメントを残す