イスラム教徒必見! プノンペンでハラール肉を探して三千里
プノンペンにもイスラム系レストランが増えてきた。イスラムの人達は普通に殺した肉を食べられないのよ!
イスラム教徒には色々と細かな戒律があります。豚肉が食べられないのは有名ですが、牛肉・鶏肉についても、イスラムの戒律にのっとって処分された肉しか食べられません。これを「ハラール食品」といいます。
私の知る限り、プノンペンにハラール食品を売る店はありません。それじゃ、数あるイスラム系レストランはどうやって食材を調達しているのか、まさか、ラッキースーパーで買った肉をそのまま使っているのでは? 疑問に思った私は、知人のマレーシアレストラン経営者にコンタクトを取りました。そう、この人です!
「ハラール肉欲しいの? 店じゃ売ってないよ。毎朝配達があるから、欲しいんなら言ってくれれば売ってあげるよ」
割と気さくに答えてくれた店主。でも、これでは納得できません。参考までに他のレストランにも訊ねてみましたが、同じ答え。その上「ミニマム2キロから」等、ハードル高いです。これじゃ普通の家庭は肉料理喰えないだろ……。
懲りない私は電話帳で調べた「カンボジア・イスラム協会」に電話。しかし、3つもある代表番号は誰も出ず。
本誌記者・本因坊に相談すると「知人のイスラム教徒が、川向うの寺の脇の市場に売ってると言ってた」とのこと。早速問題の寺に急行。まごうことなき仏教寺院ですが、寺の裏にモスクがあり、その関係で周辺にはイスラム教徒が多数暮らしています。
問題の市場は本当のド・ローカル専用という感じでした。イスラム専用というわけでもなく、普通のおばちゃんが肉や魚を売っています。と、そんな中に約二名、頭にスカーフを巻いた女性が!
片方のおばさんは牛肉、もう片方のお姉さんは鶏肉を売っています。これハラールか? と訊ねると「そうだけど、あんたイスラムなの?」と逆質問。結局手に入ることは分かりましたが、かなりの難易度でした。
(文・クーロン黒沢)
市場
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イスラム系、意外といるんですよ。少数民族のチャム族は大半がイスラムです
(久しぶりのコメントだ!)
カンボジアでイスラム系住民は見たことないな~
アフリカ系とインド系はよく見るんだけど…
ま、最後に行ったのが二年近く前だから、変わったってことかな。