機内食マニア : 再びバンコクエアー。行きは朝飯、帰りはハラール

先日のヒンドゥ機内食記事に触発された拙者。ハラールに挑戦!っと、事情によりハラールは片道だけとなりました。

拙者、先日タイ出張にバンコクエアーを使いました。行きのフライトは朝6時。起きたのは朝4時。日本なら万事休すですが、プノンペンは狭い町、オッパニャハー(問題ない)なのであります。

プノンペン〜バンコク間の飛行時間は約一時間。CAのお姉さん方がせわしなく動きます。

シートベルト着用サインが消えると同時に朝食タイム開始。なにせ一時間ですから、配膳のCAが機内を一往復する間に食べなければなりません。パン食い競争さながらの忙しさです。

拙者、フライト前日にハラルフードをリクエストしたのですが、準備が間に合わなかったようで普通の朝食でした。

メニューはオムレツ、ソーセージ。温野菜とパンにヨーグルト。結構充実してました。プノンペンで食べたら5ドルくらいの内容です。

オムレツは卵二個分のボリュームで満足。ソーセージは一見、豚足と間違えるくらい大ぶりでした。パンのパサつきが残念でしたが……。

当然、帰りもバンコクエアーです。スワンナプーム空港の(バンコクエアーの)ゲートって、毎度思いますが異常に遠くないですか? 途中で諦めて、テントを張って一休みしたくなるほどの長距離を歩かされます。

帰国便は午後9時発。機内は人もまばらでした。で、帰りの機内食は待望のハラルミール。イスラム教徒のための機内食です。彼らは豚肉NG。アルコールも禁止なので、私もノンアルコールです。

行きにハラルミールを食べ損なったこともあり、しつこく確認すると今回は大丈夫。無事、目的のブツが運ばれてきました。

ドキドキしながら封を開けると、現れたのはチキンカレー。ほかに豆のサラダとフルーツが付いてきます。

メインのカレーは程よい辛さで、ココナッツミルクの風味が食欲をそそります。このチキンも、イスラムのルールに則って屠殺されたものなんだなぁ……と感慨深く噛み締めました。

豆のサラダもクオリティが高く、おかわりしたいくらい。気になる点といえば、トレイの上にひとつ、何も入っていない空の器があったことです。何なんでしょう……。アホな人間には見えない特別なメニューなのでしょうか?

そんな事を考えていると、飛行機はプノンペン上空を飛んでいました。翼の下ではポツポツと家の明かりが点滅しています。バンコクとは比較にならない寂しい明かり。

とそんな矢先、突然窓の外が真っ暗に! ああ、リアルタイムで大停電の瞬間を目撃。拙者、愛用のハンカチで静かに涙を拭いました。
(文・木村五兵衛)



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