プノンペンの凄腕性感マッサージ嬢(?)

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チベットへ行こうと考えている。まずは準備ということで、オリンピックマーケットという市場(中央市場より言い値が著しく安い)で新しいバックパックを買うことにした。

尾藤さん(仮名)が最近、フラフラして調子が悪いというので、調子を回復させてくれると評判の高い、通称「シコウマさん」というおばさんの所へ連れて行った。

その店はプノンペンの某警察署近くにある煤けた建物で、按摩をメインとしたサービスを提供している。専属のお姉さんたちは皆30歳を過ぎているような雰囲気で、よほどのマニア以外は遠くから見ただけで逃げるような店だ。

ただ、数年前から専属中の「シコウマさん」だけは別である。シコウマさん自身も、見かけは立派なババアでしかもデブ。かなり厳しいルックスだが、別に彼女は売春で食っているわけではない。按摩の最中にちょこちょこっと局部に触れてくるのだが、重点的にそこを攻撃してくるのではなく、周辺のツボを何気なく攻められる。

彼女にかかるとそれまで起たない、起たないと嘆いていた人々の顔に、うそのような笑顔が蘇る。そして「こんな汚いババアにどうして!?」と驚きながらも、この人間バイアグラに思いのほかチップをはずんでしまい。その後も夢の中に彼女が登場したりとろくなことがないが、それは置いといて、知人関係でもシコウマさんの治療を受けた人は多い。

彼女の風体を見た瞬間、逃げ出しかねない尾藤さんにその話をすると、じゃあお願いしますということで個室に消えていき。30分後。にこやかに戻ってきた。でも彼はなぜか勝ち誇ったような感じでこう囁いた。

「結局立ったけど持続はしなかったよ‥‥。ただ、シコウマさんから私の信用に関わるからその点は秘密にしてくれって口止めされたのが面白かった」

そんな面白いことが秘密にできるはずがないよね。
(文・クーロン黒沢)



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